2024年6月14日(金)配信
施工管理など建設派遣の需要が年々増していますが、
ゼネコンは一体どのくらい派遣を利用しているかご存じですか?
ゼネコンで働く社員が10人いたら、そのうち派遣社員は何人いるのでしょう。
大手ゼネコン団体の日建連が従業員に関する資料を出しています。
▶大手ゼネコン【職種別】従業員数の内訳
https://www.rise-jms.jp/media/working_constructionindustry/a1165この資料によれば、
国内の大手ゼネコン上位33社の従業員数は合計で11万6,600人です。
凄い数ですね、単純に1社当り3,500人も社員がいる計算です。
で、その内訳(3職種)は
・施工管理を行う現場監督など技術職が→83,600人(71.7%)
・実際に現場で作業を行う職人など技能職が→6,200人(5.3%)
・総務や経理などの事務職が→26,800人(23.0%)
となっています。
この大手ゼネコン33社で働く派遣社員は上記と別に21,500人いるとあります。
3職種のうち、技能職(職人)は法律で派遣が禁止されているので、
残り2職種で派遣社員の割合を計算すれば、
21,500人÷(83,600人+26,800人+21,500人)×100=16.3%
ゼネコンで働く人材のうち約16%が派遣社員ということになります。
要するにゼネコンで働く6人に1人は派遣社員ってことです。
われわれが日々派遣を行っている感覚では、派遣の数はもっと多く感じますが
大手30社くらいだけを切り取ってみてもこの割合です。
更に派遣社員の中には、一定数ゼネコンに直接雇用された社員もいるので、
そうした社員の累積も考えれば、派遣の活用割合はかなり高いと言えるでしょう。
これは大手ゼネコンに限った派遣割合ですが、
未経験者でさえ採用が困難な状況で且つ高齢化が大手より深刻な中小建設会社も
派遣活用が年々多くなっています。
またこの資料では、派遣社員以外のゼネコンの従業員数自体は横ばい状態です。
これを踏まえると建設業における従業員数(正社員等)は今後もそんなに増えない
でしょうから、となれば今後も派遣の利用率は更に高まっていく事になるでしょう。