2024年5月27日(月)配信
ここ数年、建設業も未経験者を積極的に採用するようになりましたね。
リクルートのサービスを利用する転職者のデータを同社が調べたところ、
施工管理職に転職する人は、異業種出身が多い事が明らかになりました。
まず、施工管理職の求人のうち「未経験者」を対象とする求人件数は、
2016年から2023年の7年間で16倍以上になっているそうです。
仮に2016年の未経験者OKの施工管理職求人数が100件だったとしたら
7年間後の2023年には、それが1600件以上になっている計算です。
もの凄い増え方ですね。
異業種から施工管理職に転職した人数も、
2016年から2023年の7年間で5倍以上になっているそうです。
データ上は「異業種から」となっていますが、要するに未経験者でしょうね。
異業種からの経験者っていうのは殆どいないでしょうから。
また施工管理職に転職した人のうち、異業種出身の割合は、
2013年22.8%
2018年40%超
2023年49.9%
と最近では半数を占めています。
半分は未経験者、ってことですね。
更に、
地域別でみた異業種(未経験)からの転職者の割合は、
2023年で関東圏が約40%、
企業規模でみた異業種(未経験)からの転職者の割合は、
従業員数300人未満の企業が約60%です。
ということは、
施工管理職への転職で未経験者が多いという傾向は、
全国的で且つ中小企業にも波及しているってことになります。
建設業は、
超人手不足だった状態で2024年4月から残業規制がスタートしましたが、
結局ICTやDXなど業務の効率化はなかなか進んでいません。
なので目の前では人員を増やすしか対応策はないわけですが、
経験者採用は殆ど不可能な状況にあるので異業種から未経験を
採用するって図式になります。
この傾向、これからもどんどん加速していくでしょうね。