2024年3月25日(月)配信
全国コンクリート圧送事業団体連合会が、
「現場作業は午後3時までにしてくれ」とゼネコン団体に要望したようですね。
全国コンクリート圧送事業団体連合会。
平たく言えば、生コンのポンプ車の業界団体です。
ポンプ車の団体が「現場作業は午後3時までに」って言ってるんですから
要するに生コンの打設は3時で終わるようにして欲しいってことです。
結構ショッキングな内容ですが、
これ、前回のメルマガで書いたクレーン団体の話と構図は全く同じですね。
来月から始まる残業規制に向け、
従来の作業時間じゃ上限規制をクリアできないから、作業終了時間を早めて
欲しい、で、その具体的な時間というのがクレーンと同じ午後3時ってことです。
圧送団体によれば、
ポンプ車の現場までの回送時間などを含めると、1人当り月に80~120時間
の残業が発生するそうで、4月からの上限規制を守るには、
・4週8休の現場なら圧送作業時間は8時~15時(休憩1時間)
・4週6休(土曜月2回稼働)なら圧送作業時間は9時~15時(同)
を標準的な作業時間にしないと上限クリアはできないそうです。
そもそも圧送団体は、
昨年11月に長時間残業の現状をゼネコン団体に訴えていて、それを受けた
ゼネコン団体が「じゃあ、何時に終わればいいんだ?」と聞かれたのを受けて
改めて要望を出したみたいですね。
クレーン団体も作業の15時終了を求めているし、今度は圧送団体も。
ゼネコン側も工程や施工計画を根本から見直さないといけなくなってきましたね。