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#020 都道府県ランキング工事週休2日

2023年4月14日(金)配信


建設工事の週休2日が叫ばれて久しいですが、
全国では一体どの程度進んでいるのでしょうか。


今回は、
都道府県が発注した公共工事でどのくらい週休2日が達成できているのかを
見てみたいと思います。


都道府県発注の公共工事で2021年度に完了した工事のうち、
週休2日を達成した工事の割合がどれ位だったか国土交通省が調査しています。


2021年度完了=2022年3月までですから、
ちょうど一年前のデータという事になります。
週休2日とは工事の4週8休のことを指しています。


この調査データを当社で都道府県別のランキングにしました、こちらです。
https://www.rise-jms.jp/media/working_constructionindustry/a1050


工事の週休2日達成率が一番高いのは北海道の88.9%で、
以下、石川県86.4%、福井県76.5%と続きます。


ワーストは広島県の3.4%、ブービーが徳島県の4.3%、
次いで悪いのが群馬県の4.9%となっています。


全国平均は30.7%ですが、10%に満たない県が10県以上あり、
46道府県のうち6割の28府県で達成率が3割に満たない状況です。
中央値は23位:静岡県26.9%、24位:沖縄県21.3%です。
(東京都のみ未集計となっています。)
都道府県の公共工事でこの達成率ですから市町村工事は更に低いでしょう。


正直、なぜ都道府県でこんなにも差があるのか分かりません。
地域で特性や傾向があるようにも思えませんし、国交省や業界紙にも
都道府県別の分析は一切記載がありません。


調査対象工事は平均8割以上が週休2日対象工事です。
対象工事には「発注者指定型」と「受注者希望型」の2種類がありますが、
要するに指定型は週休2日が義務で、希望型は任意です。


週休2日できなかった工事の多くは任意の希望型が多かったとの事ですが、
ということは、施工業者とすれば現状週休2日は困難という事でしょう。


このデータは公共工事=土木工事なので、
ある程度役所が週休2日を強制している部分があります。


ですが、民間工事=建築工事ではデベロッパーなど発注者が週休2日を
強制しないでしょうから同じ工事でも民間建築の達成率はもっと低くなるはずです。


また当社が運用しているtwitterでこの調査結果をツイートしたところ、
「実際に週休2日じゃなかったが書類上やったと書くしかない」などという
業者側からのコメントも複数寄せられました。


公共工事で週休2日の達成が評定に関係する事などを踏まえると
現実が反映された調査結果では無い可能性もあります。


工事の週休2日、やはり簡単なことでは無いようです。


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