2023年2月10日(金)配信
来年の2024年4月1日から施行される
「施工管理技術検定」改正内容の詳細が出ました。
高卒・大卒など学歴や指定学科の有無などで複雑かつ差別的と
言われた施工管理技士の受検資格が大幅に変ります。
業界新聞等でも記事として取り上げられ、
受検資格が今後どうなるのか表にまとめれていましたが、
正直ややこしくて分かりにくいので、当社でフロー図にしてみました。
【2024年4月1日~制度改正】
1級施工管理技士・2級施工管理技士に実務経験は何年必要?
https://www.rise-jms.jp/media/working_constructionindustry/a1001一番大きな改正ポイントはやはり、
1級技士補(1次)が19歳以上、経験無しで受検できる事でしょう。
これまで2級技士補(1次)が17歳以上の経験無しで受検できましたが、
今後は実務経験のない者の大半が1級技士補の受検に向かう可能性が
高くなってくると思います。
また、従来の受検要件については2028年度まで経過措置を設けたり、
指定学科の卒業者を対象に1次検定の一部を免除する制度は
2029年度以降にするなど、この資料通りになるのはまだ先でしょうが、
まあとにかく、今までに比べれば、ビックリするくらいスッキリしています。
最上位の1級施工管理技士受検の最短コースは、
1級技士補合格後の「c.監理技術者補佐として実務経験1年」ですが
”監理技術者補佐”自体の要件に実務経験年数がありますから、
実際は実務経験1年だけで1級施工管理技士受検はできません。
この場合、現実的には3年ほどかかるでしょうから、
「b.特定実務経験1年を含む実務経験3年」とそんなに変らないはずです。
2級施工管理技士受検の最短コースは、
1級技士補合格後の「f.実務経験1年」ですが、
こちらは正にこの通り1年だけの実務経験で2級施工管理技士の受検が
可能になります。
これまでに比べれば大きな変更と言えますが、
超人手不足の建設業には、更なる緩和が必要ではないでしょうか。