土木構造物点検診断技術者とは?
土木構造物点検診断技術者とは、土木構造物の特性を理解した上で点検の実施・損傷程度の評価・健全性の診断等ができることが認められた技術者である。土木構造物の点検及び診断業務に従事する技術者を対象とした講習会を受講し、試験に合格した者に資格が与えられる。
講習会・試験は一般財団法人 阪神高速先進技術研究所が主催する。
土木構造物点検診断技術者には、主任点検診断士、点検診断士、補助点検士の資格区分がある。
〇主任点検診断士
点検の総括、損傷程度の総合的な評価、健全性の総合的な診断等、業務全体の監理を行うことができ、点検診断士・補助点検士を指導・総括することができる。
〇点検診断士
点検の実施、損傷程度の評価、健全性の診断等を行うことができ、補助点検士を指導することができる。
〇補助点検士
主任点検診断士、点検診断士の指示のもと、土木構造物の点検を安全に行うことができる。
■受講資格
〇主任点検診断士
大学・大学院を卒業後10年、短期大学・高専・専門学校を卒業後12年、高校卒業後14年、中学卒業後17年以上の土木業務の実務経験を有する者
〇点検診断士
大学・大学院を卒業後3年、短期大学・高専・専門学校を卒業後5年、高校卒業後7年、中学卒業後10年以上の土木業務の実務経験を有する者
〇補助点検士
学歴・実務年数を問わない
■受講料
〇主任点検診断士・点検診断士:33,000円(税込み)
〇補助点検士:11,000円(税込み)
■講習概要
〇主任点検診断士・点検診断士
・土木構造物の点検・診断の目的と手法(全般)及びマネジメント
・鋼構造物の点検・診断の要点及び損傷事例
・コンクリート構造物の点検・診断の要点及び損傷事例
・トンネルの点検・診断の要点及び損傷事例
・その他道路構造物(土工・舗装・道路附属物)の点検・診断の要点及び損傷事例
・道路構造物の点検時における安全管理・関係法令と技術者倫理
〇補助点検士
・土木構造物の点検・診断の目的と手法(全般)
・鋼構造物の点検・診断の要点
・コンクリート構造物の点検・診断の要点
・トンネルの点検・診断の要点
・その他道路構造物(土工・舗装・道路附属物)の点検・診断の要点
・道路構造物の点検時における安全管理・関係法令と技術者倫理
・点検・診断業務に関する話題等
■試験概要
〇主任点検診断士
・筆記試験 択一式 75問(110分)
・筆記試験 記述 4問(110分)
・実地試験 実構造物を用いた点検作業(約60分)
〇点検診断士
・筆記試験 択一式 75問(110分)
・筆記試験 記述 3問(90分)
・実地試験 実構造物を用いた点検作業(約60分)
〇補助点検士
・試験なし