土地区画整理士とは?
土地区画整理士とは、土地区画整理事業がスムーズに進むよう、公平な立場で土地提供者間の利害を調整する専門家である。主に道路や公園・宅地などの区画整理事業を調整する。
国土交通大臣が認定する国家資格で、土地区画整理士技術検定に合格することで取得できる。
■試験概要
主催:一般財団法人 全国建設研修センター
検定地:東京・名古屋・大阪・福岡
検定料:18,000円(実地試験のみは9,000円)
試験内容:
〇学科試験(2時間30分)択一式で解答はマークシート方式 各10問 計40問
・土地区画整理事業総論:土地区画整理事業の基本に掛かる一般的事項に関する基礎的知識を有すること
・換地計画:換地計画の作成に関する基礎的知識を有すること
・土地評価:土地区画整理事業の施行に必要な土地評価に関する基礎的知識を有すること
・法規:土地区画整理事業の施行に必要な法令に関する基礎的知識を有すること
〇実地試験(3時間)記述式による筆記試験 5問出題のうち2問必須、残り3問中1問選択
・換地計画:仮換地の指定、換地計画の作成及び換地処分を適正に実施するために必要な高等の専門的応用能力を有すること。
必須(2問):換地設計・実務経験
選択(3問):事業計画・移転補償・法規
合格基準:学科・実地ともに60%以上で合格
■受験資格
〇学科試験
学歴または資格に応じた実務経験を有する者
①大学で指定学科を専攻して卒業後、1年以上の実務経験
②大学で指定学科以外を専攻して卒業後、3年以上の実務経験
③短期大学または口頭専門学校で指定学科を専攻して卒業後、2年以上の実務経験
④短期大学または口頭専門学校で指定学科以外を専攻して卒業後、4年以上の実務経験
⑤高校で指定学科を専攻して卒業後、3年以上の実務経験
⑥高校で指定学科以外を専攻して卒業後、5年以上の実務経験
⑦不動産鑑定士で2年以上の実務経験
⑧8年以上の実務経験
※指定学科とは、土木工学(農業土木・鉱山土木・森林土木・砂防・治山・緑地又は造園に関する学科を含む。)、都市工学、衛生工学、交通工学、建築学、法律学、経済学、商学、経営学又は地理学に関する学科を指す。
〇実地試験
・当年度学科試験受験者ならびに前年度の土地区画整理士技術検定で学科試験のみ合格した者
・技術士法による技術士試験の第二次試験のうち技術部門を建設部門(選択科目を「都市及び地方計画」とするものに限る。)の合格者で、土地区画整理事業に関して1年以上の実務経験を有する者。
■資格取得のメリット
・土地区画整理事務所や、建設コンサルタント会社、不動産会社への転職に有利
・都市開発や大規模開発を手掛けるデベロッパーで重要視される
・スキルアップが可能