土地改良換地士とは?
土地改良換地士とは、農用地の土地改良換地計画の際、公平な立場で関係権利者が判断を下すための材料を提供できる専門家である。農業用地の整備や土地改良事業、農用地集団化事業などで活躍する。
土地改良換地には高度な専門知識が必要であり、また公平性も必要なことから土地改良換地士の資格は業務独占資格である。
土地改良換地士資格試験に合格することで取得できる農林水産省が管理する国家資格だ。
■試験概要
主催:農林水産省
受講資格:なし(誰でも受験可能)
試験時間:知識試験 2時間30分 / 実務試験 3時間
受験料:6,500円(収入印紙3枚以内で用意し、願書に貼付)
試験科目:知識試験と実務試験
〇知識試験:択一式のマークシート方式
農用地の集団化に関する事業に係る知識として次の2点が問われる
いずれも満点の60%以上で合格
①農地法、土地改良法、民法、土地改良登記法、不動産登記法、戸籍法などの事務処理を行う際に必要な関係法令
②測量や土地改良法のうち、換地関係規定に関するもの
〇実務試験:記述式
農用地の集団化に関する事業に係る実務として次の2点が問われる
いずれも満点の60%以上で合格
①換地計画書の作成に関すること
②従前地各筆調書の作成や戸籍簿等調査、代位登記申請書の作成や測量(求積計算)
■資格取得のメリット
・スキルアップやキャリアアップに役立てられる
・転職に有利
■直近受験者数&合格率
令和4年度の試験は、受験者数は231人、合格者は59人、合格率は25.5%という結果だった。