ダム管理主任技術者とは？
ダム管理主任技術者とは、ダム(高さ15メートル以上)、河川、貯水池において、維持・操作、その他の管理に関する仕事を行う技術者である。
台風などの豪雨や水不足の際、ダムの放水量を管理する重要な役割を担う。
5日間の学科研修と3日間の実技訓練教科を受け、それぞれの効果測定（試験）に合格することで認定される。
■研修概要
主催団体：一般財団法人 全国建設研修センター
受講資格：ダムまたは河川の管理業務に従事する者
受講料：学科102,000円 / 実技78,000円（各税込）
合格基準：学科および実技訓練教科の効果測定で、それぞれ70点以上
■受講内容
〇学科研修
1日目
・特別講話
・ダム管理法規
・ダムの水理構造物の機能の概要と維持管理・点検および堆砂
2日目
・ダム管理業務諸規程およびダム操作の基本、ならびに維持管理・点検について
・ダムの構造の概要と安全管理、維持管理・点検
・貯水池の管理（水質）
3日目
・水文観測および流出予測
・貯水池の管理（地すべり）
・危機管理について
4日目
・機械設備の概要と維持管理・点検整備について
・電気通信設備の概要と維持管理・点検整備について
・気象情報とその利用
・実技訓練の説明
・グループ学習
5日目
・効果測定
〇実技訓練教科
1日目
・実技訓練の説明
・ダム操作のシミュレータで実技訓練
2日目・3日目
・ダム操作のシミュレータを使い実技効果測定
■資格取得のメリット
電力会社・河川管理会社への転職に有利
■直近とその1つ前の受験者数＆合格率
〇学科
令和3年度は令和2年と比べて、受検者数は+9人の31人、合格者数は+6人の27人、合格率は-8.4ポイントの
87.0％という結果だった。
〇実技
令和3年度は令和2年と比べて、受検者数は-15人の29人、合格者数は+2人の25人、合格率は+34ポイントの
86.2％という結果だった。
