建築基準適合判定資格者とは?
建築基準適合判定資格者とは、建築物や建築設備・工作物等に関する建築確認申請において確認や検査等を行う資格者である。国土交通省が主催する国家資格だ。
住宅を建設する際に行われる建築確認申請の審査では、申請内容が建築基準法や各種関連法に沿っているかを
確認するため、高い知識が要求される。
そのため、一級建築士の資格と建築基準適合判定資格者の資格所有者が必要となる。
■試験概要
受験料 :30,000円(税込)
受験科目:「建築基準法第6条第1項の建築基準関係規定」に関する知識
〇考査A
時間 :1時間25分
出題数 :17問(34点)
出題形式:5択の択一式試験
〇考査B
時間 :3時間25分
出題数 :66点
出題形式:記述試験(指定された項目について適合部分と不適合部分を書き出す問題)
■受験資格
次の2つを満たす者のみ受験可能である。
・一級建築士試験に合格した者
・建築行政又は建築基準法第77条の18第1項の確認検査の業務その他これに類する業務で次に掲げるものの
いずれかに関して、2年以上の実務の経験を有する者
■資格取得のメリット
・建築確認申請や検査業務を行う確認検査機関など同業他社への転職に有利
・建築基準適合判定の仕事は業務時間の見通しが立てやすい
・受験資格が厳しいこともあり希少価値が高い
■受験者数・合格率
2021年は2020年と比べて、受検者数は-5人の933人、合格者数は-6人の272人、合格率はいずれも29.2%
という結果だった。