防除作業監督者とは?
防除作業監督者とは、建築物において衛生的環境を確保するための防除作業の監督を行う者である。防除作業監督者講習を受講し、試験に合格した者に与えられる国家資格だ。
仕事内容は、害虫駆除作業及び監督、ゴキブリ・ねずみ等の駆除などである。
資格保有者数・合格率は公表されていないが、試験は講習をきちんと聞いていれば受かる内容と言われており、合格率は100%に近い。
知事登録の有効期限は6年、更新には再講習の受講が必要。
再講習は、新技術・新知識の修得及びその他必要な知識の反復履修も目的として、2日間で講習および試験が
行われる。
■講習概要
実施期間:公益財団法人 日本建築衛生管理教育センター
日程:5日間(32時間)
費用:60,000円(非課税、受講申込時には不要)
講習内容:
・建築物環境衛生制度 2時間
・殺そ殺虫剤 6時間
・作業と安全管理 6時間
・ねずみ昆虫等防除各論 16時間
・実技(デモンストレーション) 2時間
試験時間:90分
※殺そ剤(殺鼠剤)・・・ネズミを駆除する目的で作られた薬剤のこと
■受講資格
次の①~③のいずれかに該当するものに、受講資格が与えられる。
①学校教育法に基づく高等学校若しくは中等教育学校又は旧中等学校令に基づく中等学校を卒業した後、
2年以上建築物におけるねずみ、昆虫等の防除(シロアリ駆除を除く)に関する実務経験を有する者
②5年以上建築物におけるねずみ、昆虫等の防除(シロアリ駆除を除く)に関する実務経験を有する者
③②と同等以上の学歴及び実務の経験を有すると認められる者
■資格取得のメリット
・害虫駆除業者、ビル管理会社への転職に有利