元方安全衛生管理者とは？
元方安全衛生管理者とは、統括安全衛生責任者が行う事項のうち、技術的・具体的事項を管理する資格である。統括安全衛生責任者を選任した事業者で、建設業その他政令で定める業種に属する事業者は、元方安全衛生
管理者を選任しなければならない
統括安全衛生責任者は、一定の業種について一の場所ごとに選任され、複数の関係請負人の労働者が混在する
場所等で労働災害防止に関して指揮及び統括管理を行う者を指す。
元方安全衛生管理者は、統括安全衛生責任者が適正に業務を行えるよう補佐するのが主な仕事だ。
元方安全衛生管理者は統括安全衛生者の指揮の下で以下の事項などを監理する。
1.協議組織の設置や運営
2.作業間の連絡や調整
3.作業場所の巡視
4.関係請負人が請け負う労働者の安全衛生教育に関する指導や援助
5.その他労働災害防止のための事項
元方安全衛生管理者になるには、以下のいずれかの資格が必要である。
・大学、高等専門学校などの理科系統の正規の課程を修了して卒業し、その後3年以上の安全衛生の実務経験が
あるもの
・高等学校または中等教育学校において理科系統の正規の課程を修了して卒業し、その後5年以上の安全衛生の
実務経験があるもの
・大学、高等専門学校などの理科系統以外の正規の課程を修了して卒業し、その後5年以上の安全衛生の実務
経験があるもの
・高等学校または中等教育学校において理科系統以外の正規の課程を修了して卒業し、その後8年以上の安全
衛生の実務経験があるもの
・普通職業訓練を修了し、5年以上の安全衛生の実務経験があるもの
・高度職業訓練を修了し、3年以上の安全衛生の実務経験があるもの
・専修訓練課程の普通職業訓練を修了し、6年以上の安全衛生の実務経験があるもの
・10年以上建設工事の施工で安全衛生の実務経験があるもの
