登録ALC基幹技能者とは?
登録ALC基幹技能者とは、建築物の主要構造物に対する設置工事に関するスキルや知識を証明する資格である。一般社団法人 ALC協会が実施する登録ALC基幹技能者講習を受講し、試験に合格した者に与えられる。
※ALCとは「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の頭文字をとって名づけられたもので、
「高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート」のこと。
板状に成形したパネル建材で、現代の建築には欠かせないものだ。
ALCパネル工事では、常に前工程と後工程の間で他の専門工事業者と調整を行いながら効率的に作業を実施する必要がある。
登録ALC基幹技能者は、元請け技術者へ現場の状況に応じた施工方法の提案・調整を行うことが期待される。
■受験資格
以下の条件をすべて満たすことが必要
① 職業能力開発促進法に基づく「エーエルシーパネル施工技能士」の資格を有すること
② 建設業法に基づく「タイル・れんが・ブロック工事」であるALCパネル工事に関して、
10年以上の実務経験を有すること
③ ②の実務経験のうち3年以上の職長経験を有すること
■資格取得のメリット
① 主任技術者として認められる。
② 建設キャリアアップシステムの能力評価判定において、最高位「レベル4」を取得可能
③ 「優良技能者認定制度」を導入している元請企業の多くで認定要件となっているため、
認定されれば収入の増加が期待できる
④ 「経営事項審査」や「総合評価落札方式」での評価において優遇される
⑤ ALCパネル工事を営む自社の信頼度の評価向上につながる
■資格保持者の人数
919名(2022年3月末現在)