登録グラウト基幹技能者とは?
登録グラウト基幹技能者とは、地盤改良工事の内、グラウト工事に関するスキルや知識を証明する資格である。登録グラウト基幹技能者を受講し試験に合格した者に与えられる資格だ。
グラウト工事において、高い生産性と、安全で優れた品質を実現するため、技術者と技能者との間をつなぐ、現場での直接生産活動の中核的役割を担う統括職長となること目的としている。
グラウト工事とは、都市における建設工事に伴う地盤改良や、ダム・山岳トンネル工事等における止水・補強を注入系地盤改良工法により施工するものである。
グラウトは、トロトロの液体状で隙間を充填するためのものを指す。
■講習概要
実施機関:一般社団法人 日本グラウト協会
費用:35,000円(税込) 宿泊・食事・交通費等は各自で手配
日程:2日間(計12時間)
講習内容:
・登録基幹技能者のあり方に関する事項
・実務に役立つ話し方
・OJT教育に関する事項
・関係法令に関する事項
・施工管理・工程管理・資材管理・原価管理・品質管理・安全管理に関する事項
・工事現場における基幹的な役割及び当該役割を担うために必要な技術に関する事項
試験時間:60分(四者択一式 25 問)
■受験資格
以下の条件をすべて満たすことが必要
① グラウト工事に関し、10年以上の実務経験を有する者
② ①のうち職長としての実務の経験が3年以上であること
③ 次に掲げるいずれかの資格を有する者
・1級土木施工管理技士
・2級土木施工管理(薬液注入)技士
・2級土木施工管理(土木)技士
・ジェットグラウト技士
■資格取得のメリット
・経営事項審査での加点(3 点)対象資格
・建設業法第 26 条第 1 項の主任技術者の要件を満たす者として認定
・総合評価落札方式を採用する国土交通省発注工事を始め多くの発注官庁で受注しやすい
・大手建設会社における「優良技能者制度」で、主な認定基準の保有資格であり待遇改善が見込まれる
■資格保持者の人数
840名(2022年3月末現在)
■直近の受験者数&合格率
令和3年度は受験者数・合格者数とも22人、合格率は100%だった。