3DMC・3DMGバックホウとは?
3DMC・3DMGバックホウとは、3次元設計データを搭載し、マシンコントロールとマシンガイダンスを活用したバックホウのことである。
バックホウは油圧ショベルの一種である。
油圧システムによって作動するアームの先にショベルを装着した、土砂を掘削するために用いる自走式の
建設機械だ。
3DMCは3次元設計データを搭載したICT建機を半自動制御するシステムである。
オペレーターに頼っていた腕や勘に頼ること無く、精度の高い施工が可能になる。
施工開始から終了まで、データに基づいて行われるため、無駄がなくなり燃料の省力化につながる。
3DMGはGNSSなどを用いて位置情報をリアルタイムに把握するナビゲーションシステムの役割を担う。
建材の位置や施工現場の位置をミリ単位で把握することが可能。
かなりの精度が期待できる。
作業状況をコンピューター画面上で確認できるため、重機を降りての確認作業が不要、効率化が図れる。
3DMC・3DMGの技術のデメリットは、システムにかかる費用が高額であること、ある程度のオペレーターの
技術や知識を求められることが挙げられる。
測位は、バックホウ背面に取り付けたGNSSアンテナまたはTSターゲットとブーム、アーム、バケット、
本体に取り付けた傾斜センサー等の情報から作業装置先端の座標を計算する。
注)
・GNSS・・・全球測位衛星システム
米国のGPS、日本の準天頂衛星(QZSS)、ロシアのGLONASS、欧州連合のGalileo等の衛星測位システムの
総称
・TS・・・トータルステーション
距離を測るための光波距離計・角度を測るセオドライトの機能を1つにまとめたもの
出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/common/001284056.pdf)