登録ダクト基幹技能者とは?
登録ダクト基幹技能者とは、空調・換気・排煙設備の取り付けのスキルや知識を証明する資格である。3日間の登録ダクト基幹技能者講習を受講し、考査試験に合格した者に与えられる資格だ。
有効期限は5年、資格を維持するためには更新試験が必要である。
有資格者は、ダクト工事の現場調整・作業管理など、熟達した技能と作業管理能力を有し、責任施工を担える
上級職長と言える。
空調、換気、排煙設備における各種ダクトの製作・取付はもとより、換気・排煙機器や装置の取り付けに伴う
配管・断熱・塗装の機能、工程に関する知識が求められる。
■講習概要
実施機関:
・一般社団法人 全国ダクト工業団体連合会(全ダ連)
・一般社団法人 日本空調衛生工事業協会(日空衛)
費用 :48,000円(税込) 宿泊・交通費は含まない
日程 :3日(16時間40分)例年2月~3月に実施
講習内容:
・基幹技能者の役割と業務
・関連法規
・施工計画
・工程管理・品質管理・原価管理・安全衛生管理
・製作と施工
・技術動向と環境問題
・OJTとその進め方
試験時間:90分(四者択一式 28 問・記述式 1問)
■受験資格
以下の条件をすべて満たすことが必要
① 建設業法(昭和24年法律第100号)で定める管工事におけるダクト施工の実務の経験が10年以上であること
② ①のうち職長としての実務の経験が3年以上であること
③ 次に掲げるいずれかの資格を有する者
・1級建築板金技能士(ダクト板金作業)
・1級若しくは2級施工管理技士(管工事)の資格
■資格取得のメリット
・経営事項審査で3点の加算が行われるため公共工事を受注しやすくなる
・主任技術者になれる
・資格手当をもらえる会社であれば年収アップにつながりやすく、転職も有利になる
■資格保持者の人数
1,709名(2022年3月末現在)
■直近とその1つ前の受験者数&合格率
令和3年度は令和2年と比べて、受験者数・合格者数とも+30人の134人、合格率はいずれも100%だった。