登録エクステリア基幹技能者とは?
登録エクステリア基幹技能者とは、建築ブロック・エクステリア工事のスペシャリストである。登録エクステリア基幹技能者講習を受講し、修了試験に合格した者に与えられる。
熟練した技を持ち、施工管理、 品質管理、原価管理、安全管理等のマネージメント及び、一般技能者に対する効率的な指揮指導等責任施工を担うことのできる優れた技能者だ。
5年ごとの更新登録が義務付けられている。
2018年4月1日から主任技術者と同等の資格として認められた。
■講習概要
実施機関: 公益社団法人日本エクステリア建設業協会
費用 :38,500円(税込)
日程 :2日 (2022年度は7月に実施済み 年間2回以上実施予定)
講習内容:
・基幹技術者のあり方
・OJT教育に関する事項
・実務に役立つ話し方と関係者との調整方法
・エクステリアにおけるものづくりの特性と必要な技能
・関連法規に関する事項
・施工管理・事務管理・安全管理・工程管理・品質管理・原価管理・資材管理に関する事項
試験時間:60分(四者択一 20問)
■受験資格
次の要件を全て満たしていること。
①建築ブロック・エクステリア工事の施工現場において 10 年以上の実務経験を有する者
②職長教育を受けたのち、建築ブロック・エクステリア工事の施工現場にて3年以上の職長経験を有する者
③次に掲げるいずれかの資格を有する者
・1級ブロック建築技能士
・1級又は2級建築施工管理技士
・1級又は2級造園施工管理技士
・1級又は2級土木施工管理技士
■資格を取得するとできること
建築ブロック・エクステリア工事のスペシャリストとしてマネージメントができ一般技術者に対する効率的な
指揮指導を行うことが可能だと証明される。
主な仕事内容と役割は次の通りだ。
①現場の状況に最も適した施工法を提案し、調整・実施する
②工事規模、工事内容により最も現場の状況に適した材料・工法を採用し、能率的な計画をたてる
③現場の条件・状況、季節・気温、使用条件等によって、採用材料や工法を考慮し対応する
④施工中または施工完成後の仕上がり状態や出来映えが設計図書どおりにできているかどうかの確認をし、
品質の管理を行う
⑤毎日の施工面積等生産量が計画書どおりであるかどうか、日々の出来高を管理する
⑥技能者が下地調整や施工を指示どおりに行っているかどうかをチェックし、必要に応じて下地補修や
施工の個々の作業での改善点の指導をするとともに後進の指導にあたる
⑦工事全体の作業のなかで、工程表どおりに工事が進捗しているか、工程管理を適切に行う
⑧工事全体を通じて、作業量の大きな変動が生じないように平均化を図り、技能者の不足や、ロスタイムが
生じないよう、予算をふまえた管理に努める
■資格取得のメリット
資格保持者が在籍する建設業者には経営事項審査で3点の加算が行われる。
加点される建設業法で定める業種分類の種類は、「講習・試験申込書」と「実務経験証明書」で申請された
次のいずれかになる。
・とび、土工・コンクリート工事業
・石工事業
・タイル・れんが・ブロック工事業
■資格保持者の人数
205名(2022年3月31日現在)
■直近の受験者数&合格率
2020年は3回試験を実施し、受験者数合計は25人、合格率は100%だった。
更新該当者54名のうち、更新申込者数は34名、更新率63%だ。