登録トンネル基幹技能者とは?
登録トンネル基幹技能者とは、トンネル工事において、高度な管理能力を持ち、全体工程を把握し管理することができるレベルを証明する資格である。
とび・土木工事業において主任技術者・専任技術者になれるメリットがあり、建設キャリアアップシステムの
レベル4になれる。
経営事項審査にて3点が付与されるため、公共工事の受注がしやすくなる。
登録トンネル基幹技能者講習を受講し、認定試験に合格した者に与えられる。
■講習および試験概要
実施機関:一般社団法人 日本トンネル専門工事業協会
費用 :受講料15,000円 登録料20,000円 宿泊・食事等の費用が別途必要
日程 :年度により異なる 2022年は7月実施
時間 :3泊4日の合宿で28時間(講習 24時間 試験 2時間 開・閉講式 2時間)
講習内容:
・基幹技能一般知識に関する科目
基幹技能者のあり方・OJT教育・トンネル各種施工法・施工要領・施工計画など
建設業法等関係法令
・建設工事の施工管理、工程管理、資材管理、事務管理、原価管理
品質管理、安全管理、環境管理に関する科目
試験時間: 四肢択一式50問 2時間 100点満点中60点以上で合格
■受験資格
①次のいずれかの資格を有すること
・発破技士
・火薬類取扱保安責任者(甲・乙)
・土木施工管理技士(1級・2級)
・優秀施工者(建設マスター)顕彰者
②トンネル工事に関し10年以上の実務経験を有すること
③実務経験年数のうち、3年以上の職長経験を有すること
■試験問題例(2009年11月20日問題より)
トンネル施工法について、下記の記述のうち不適当なものを一つ選び番号で答えなさい
①ベンチカット工法は地山の性状変化に対応し易い工法で、我国で最も普及している
②機械掘削方式は、経済性に優れていることが最大の特長である
③「掘削方法」という言い方は加背割(断面分割方式)の違いによる分類時に使われる
④側壁導悔坑先進工法は、坑口付近など地耐力が不足するような軟弱地質での採用が多い
正解は【②】