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2周波GNSSとは?

2周波GNSSとは、衛星から送信されてくる2種類の電波を受信できるGNSSである。

衛星から送信されてくる電波(搬送波)には、1575.42MHz帯のL1信号と1227.60MHz帯のL2信号の2種類の
信号がある。
従来のハンディ型のGNSSの多くは、L1バンドの周波数帯のみを受信し、到達時間と衛星軌道情報から位置を
計算している。
L1バンドのみを受信する受信機を1周波GNSS受信機と呼ぶ。
一方、L1バンドに加えてL2バンドの2つの周波数帯の電波を受信し測位に利用できるGNSSを2周波GNSSと
呼ぶ。

2周波GNSS受信機は、電波の周波数の違いから遅延量の差を読み取り、2つの電波の到着時間を比較し、
遅延量を補正することが可能。
1周波測位に比べ短時間で高精度な測位ができる。

2周波GNSS受信機は、2周波のデータを利用して測位を行うことで、電離層による誤差を正確にキャンセル
することができる。
基準局と移動局を用いて測位を行うRTK-GNSSにおいて、距離が長い場合でも安定した測位を実現する。
また、ネットワーク型RTK-GNSSなどのVRS(仮想基準点)方式にも対応可能だ。

2周波GNSS受信機は、低価格な受信機も増えており、低コストで高精度な位置情報の取得が期待できる。
以下の分野をはじめ、様々な分野で活用されている。
・自走式ロボット
・ドローン
・車いす
・空港のバゲージ
・港湾作業クレーン
・森林管理
・観光
・防災管理

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