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レーザー入射角とは?

レーザー入射角とは、TLS(地上型レーザースキャナー)などから発射されたレーザーと計測面の間の角度である。

レーザーの入射角が小さくなると、誤差が大きく計測精度が低下するなどの影響を及ぼす。
地上移動体搭載型LSでは、移動体にLSを搭載して移動させることで、路面との入射角が低下する条件を
低減させることができる。

入射角が小さくなると精度が下がるのは、レーザーには特定の幅があり、入射角が小さい場合は
レーザーのあたる範囲が拡大するためと考えられる。
照射された地形・地物とレーザーとの入射角によってレーザーの照射範囲が楕円形状となるのだ。

入射角が小さくなるほど楕円形の長半径と短半径の差が拡大するとともに、同じ所が部分的に別のスポットの
範囲となるため、反射強度が本来の値と異なることがある。
レーザーの幅は、距離と共に拡大することから、距離が遠いほどこの誤差が大きくなる傾向がある。

レーザーには他にも、植生や構造物によって遮蔽された部分は観測できないという問題がある。
一方、必要としないことが多い植生や構造物の側面が観測される等、測量として注意すべき特性がある。
そのため、国土交通省では、このようなLSの特性を踏まえて公共測量マニュアルを公開している。
目的は、測量を実施する場合の標準的な作業方法を定め、その規格の統一、成果の標準化及び
必要な精度の確保である。


※出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/constplan/content/001475914.pdf

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