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プリズムとは?

プリズムとは、トータルステーション(TS)による測定時に測定対象物上に設置する目標物である。
ミラーとも呼ばれる。
ピンポールと呼ばれる棒状の標尺の決まった高さに設置して使用する。

プリズムは、入射光に対して表面が垂直に向いていなくても、TSに反射光を戻すことができるのが特徴だ。
数㎞隔たっているTSにも正確に反射光を戻すことができる。

正確に反射光を戻すため、プリズムの背面は立方体の角を切り取ったような形をしている。
身近なところでは、自転車の後方に取り付けられている反射板も精度の低い小さな反射プリズムを
集めたものである。
精度の高いプリズムを使えば、キラキラ光ってみることができないためわざと精度を低くしているのだ。

通常測量で使われるプリズムは、0.4秒以下と高精度のものが多い。
ここで、1秒の精度とは3600分の1度のことで、100m先で約0.5mmの誤差が生じる計算になる。

【プリズムを使用するときの注意点】
光がプリズムのガラス内を通過する時、空気中よりも屈折率の分だけ速度が遅くなるため、
その分だけ長い距離を表示してしまうことがある。
屈折率はプリズムの大きさやガラスの素材などでも異なる。
使用前にTSに反射プリズムのプリズム定数が正しくセットされているかを確認する必要があるだろう。
設定を間違うと測量結果に大きな影響を及ぼすので注意が必要だ。

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