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TS(ノンプリズム方式)とは?

TS(ノンプリズム方式)とは、トータルステーションの測定方法の一種で、プリズムを利用せず被計測対象
からの反射波を利用して測距する方法のこと。

TSはTotal Stationの略で、トータルステーションと読む。
距離を測るための光波距離計・角度を測るセオドライトの機能を1つにまとめたもの。
1台の機械で角度(鉛直角・水平角)と距離を同時に測定することができる。
建設する土地の地形や建造物の位置関係を正確に調べる必要がある土木・建設工事において使用される。

ノンプリズム方式とは、目標物に直接レーザー光を照射して戻ってくるわずかな乱射光を使って目標物までの
距離を測定する測量方式のこと。
機種や対象物によって異なるが、ノンプリズムで500m以上の距離を測定可能。
ノンプリズム方式のTSでもプリズムを使った測定は可能だ。
測距精度はプリズム方式の方が高い。

ノンプリズム方式では、対象物が黒い物・曲面になっている物・測定器と対象物が正対せず、
角度がついている物などは計測条件が悪い。
一方で、対象物が白っぽい物や、ざらざらしている物(標識など)は比較的反射しやすく、計測制度があがる。
また、測定時の天候によっても左右される。

人が立ち入ることが困難な場所や急勾配で足場が悪い場所・交通量が多い場所など、プリズムが設置できない
場所での測定ができ、現場での作業効率が上がるのが特徴。
地形測量や一般土木・建築現場では、トータルステーションとしての使用はもちろん、法面・岩壁・構造物の
変位計測や崩落事故防止の安全監視等にも使用される。

ノンプリズム方式のTSは、一般的な仕様の他にカレンダークロック機能・Bluetooth無線機能・RS-232Cや
USBメモリーなどインターフェース機能を備えている。
※RS-232Cとは、アメリカのエレクトロニクス業界の団体(EIA)によって確立されたシリアル通信を用いた
 インターフェース規格のこと。

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