TS(プリズム方式)とは?
TS(プリズム方式)とは、被計測箇所にターゲットとなるプリズムを設置して計測する方法である。TSはTotal Stationの略で、トータルステーションと読む。
距離を測るための光波距離計・角度を測るセオドライトの機能を1つにまとめたもの。
1台の機械で角度(鉛直角・水平角)と距離を同時に測定することができる。
建設する土地の地形や建造物の位置関係を正確に調べる必要がある土木・建設工事において使用される。
プリズム方式とは、被計測箇所にターゲットとなるプリズムを設置して計測する方法のこと。
プリズムに照準を合わせ、プリズムからの反射光により測距する。
光の進む速さは一定なので、測定したい2点間に光を飛ばして到達するスピードを測れば距離が計算できるが、直接測定するには高度な技術を必要とし高価な機械が必要になる。
そこでTSは、光に一定の周波数で変調をかけたものを使用。
本体を2点間の一方に設置し、もう一方にプリズムと呼ばれる光を反射させる鏡を設け、本体からプリズムに
向けて光の波を出す。
光の波がプリズムに当たって本体に帰ってきた際の、波のズレを測定することにより距離を測定する仕組みだ。
測量用のプリズムはどのような入射角に対しても、入射光と平行に光が返る。
計測範囲が広く、精度が高いのが特徴だ。
ボタンを押すだけで角度と距離を同時に誰でも簡単に測定ができて、本体に表示される。
ピンポールプリズムや一素子プリズムのターゲットを使用して、2人で測量を行う。
座標測量や杭位置出しも本体のメモリー機能で行える。
地形測量や一般土木・建築現場での位置管理・起工測量・杭打ち・通り出し・カネ振りなどに
幅広く使用される。