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カーボンネガティブコンクリートとは?

カーボンネガティブコンクリートとは、製造工程で排出される二酸化炭素を実質ゼロ以下に引き下げた
コンクリートである。

一般的に、コンクリートを作るには大量の二酸化炭素が排出される。
コンクリートはセメント・砂利・砂・水を混ぜて作るが、セメントを作る際に石灰石を燃やすことで
二酸化炭素が排出されるのだ。
セメントと二酸化炭素は、ほぼ1対1の関係なので、セメントを1トン作ると二酸化炭素も1トン
排出される計算になる。

セメントの代替として注目されているのが、製鋼から生じる産業副産物である高炉スラグだ。
高炉スラグは二酸化炭素を固定化して炭酸カルシウムを生成できる特徴を持つ。
セメント代替品の高炉スラグと、カーボンリサイクルの技術を組み合わせることで、
「カーボンネガティブコンクリート」が実現する。

セメントメーカー各社は、何年も前から高炉スラグなどの廃物を利用して、
コンクリートの脱炭素化を行ってきた。
しかし、廃物の供給が滞りつつあることから、多くの企業が代替策を模索している。

鹿島建設株式会社・株式会社竹中工務店・デンカ株式会社は2021年10月、「活炭素」のキャッチフレーズを
掲げ、「カーボンネガティブコンクリート」の技術を共同研究することで合意している。
また、株式会社大林組は、製造時の二酸化炭素排出量を最大で80%削減するクリーンクリート®の技術を基に、
「クリーンクリートN」を開発。
2022年度中の工事適用をめざしている。

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