2022/07/27

MaaS(マース)とは？

MaaSとは、従来の交通手段・サービスに、様々なテクノロジーを掛け合わせた次世代の交通サービスである。
Mobility as a Serviceの略で直訳すると、「サービスとしての移動」だ。

MaaSはフィンランドではじめて実現した概念である。
日本では2018年に「未来投資戦略2018」を掲げ、交通機関や自動車会社を筆頭に様々な取り組みが
進められている。
あらゆる「移動」が一つのサービスに統合されることで、ユーザーの利便性を大幅に高めることが可能だ。
国土交通省では、MaaSの全国への早急な普及に取り組んでいる。

現在、私たちは遠くに移動をするとき、移動手段ごとに違うサービスを使っている。
地図アプリでルートを検索し、専用サイトで電車のチケットを予約・決済し、
電話でタクシーを呼ぶなど複数の工程がある。
MaaSでは、これらを1つのアプリで完結させることが可能だ。
バスや電車・タクシー・飛行機など、マイカー以外の交通手段による移動を1つのサービスとして捉え、
検索・予約・決済等を一括で行うことができる。
マイカーに代わる移動手段を提供することもMaaSの目的のひとつである。

MaaSの活用により、次のような問題の解決が期待される。
・新しい生活様式への対応（3密の回避等）
・地域や観光地における移動の利便性向上
・既存公共交通の有効活用
・外出機会の創出と地域活性化・交通弱者対策
・交通渋滞削減・CO2排出量削減・大気汚染対策
・スーパーシティ・スマートシティの実現