2022/07/25

BIMモデラーとは？

BIＭモデラーとは、BIMソフトウェアを扱う技術を持った人材のことである。

BIM（ビム）とはBuilding Information Modelingの略語である。
コンピューター上に作成した3Dモデルに複数の図面が自動生成され、
設計から施工・維持管理までのあらゆる情報を一元化して活用する手法のことだ。
その多くの情報登録もBIMモデラーの仕事のひとつである。

3D CADとは異なり、BIMは最初から3D空間で設計を行う。
BIMモデルには図面の情報だけでなく、
建材パーツの幅や奥行き・高さ・設備機器の品番や価格などの情報から、組立の工程や日数も登録可能だ。
作成された3Dモデルには2次元の図面の情報も含まれており、情報を一つ修正すると、
他の情報も連動して修正される仕組みになっている。

BIM導入のメリットは、以下が挙げられる。
・設計・管理の手間が減る
・施主へのプレゼンテーションが容易になる
・設計初期からシミュレーションが可能で完成形がイメージしやすい

国土交通省が建築BIM推進会議を定期的に開催し将来像について議論しており、
2023年までにBIM完全移行を目指している。
また、中小事業者が円滑に導入可能となるよう、次の資格や支援の検討を進めている。
・BIMマネージャー（仮）
　建築物の生産プロセス全般において、BIMデータを一元的に管理する
・BIM技術者資格
　BIMデータの作成に係る技術者資格
・BIM講習・研修
　共通基盤に則ったBIM導入のための講習・研修手法を整備し実施

BIM導入企業は増えていくことが予想され、BIMモデラーの活躍の場は広がるだろう。