甲種消防設備士とは？
甲種消防設備士は国家資格で、消防設備の点検・整備・設置・交換工事を行える。消防設備士には甲種・乙種の2種類があり、設置・交換工事が行える資格であることが、乙種消防設備士と異なる。
建物は、消防法により規模に応じた消防設備の設置や点検が義務付けられているため、活躍の場は広い。
甲種消防設備士は、特類～5類に区分され、扱える設備が異なる。
【甲種消防設備士の区分と対象設備】
甲種特類：特殊消防用設備
甲種1類：屋内消火栓設備・屋外消火栓設備・スプリンクラー設備・水噴霧消火設備
甲種2類：泡消火設備・パッケージ型消火設備・パッケージ型自動消火設備
甲種3類：不活性ガス消火設備・ハロゲン化物消火設備・粉末消火設備
パッケージ型消火設備・パッケージ型自動消火設備
甲種4類：自動火災報知設備・ガス漏れ火災警報設備・消防機関へ通報する火災報知設備
共同住宅用自動火災報知設備・住宅用自動火災報知設備
特定小規模施設用自動火災報知設備・複合型居住施設用自動火災報知設備
甲種5類：金属製避難はしご・救助袋・緩降機
特殊消防用設備とは、総務大臣が認定した設備等のことで、
・特殊消防用設備は加圧防煙システム
・総合消防防災システム
・インバーター制御ポンプを使ったスプリンクラー
などがある。
自動火災報知設備やガス漏れ火災警報設備の点検・整備を行える甲種4類資格は受験者数の多い資格だ。
【資格のメリット】
・消防設備会社、ビルメンテナンス会社では、取得必須となっている企業が多く転職に有利
・資格取得奨励金などの対象資格である可能性が高く収入アップが見込める
・人々の命を守る仕事としてやりがいを感じられる
【試験概要】
■受験資格
資格・実務経験・学歴における受験資格がある
■実施方法
四肢択一のマークシートによる筆記試験と記述問題の実技試験がある。
試験日程は都道府県により異なり、月1回～3か月に1回程度開催される。
試験時間は3時間15分（特類のみ2時間45分）。
