デジタルツインとは?
デジタルツインとはリアル空間にある情報を集めてデータ化し、サイバー空間に再現する技術である。現実世界の環境を仮想空間にコピーする鏡の中の世界のようなイメージ。
IoTやAI、ARなどの技術を用いている。
あらゆるシミュレートを行い、将来を予測することに役立つ新しい技術だ。
概念が最初に登場したのは、1991年に米イェール大学のデビッド・ゲレルンター氏が発表した著作 ”Mirror Worlds”である。
しかし、現実空間とデジタル空間を対にして扱うことを最初に採用したのは、NASAのアポロ計画で用いられた「ペアリングテクノロジー」だと言われている。
デジタルツインは遠い未来の話ではない。
既に、国土交通省は2020年度から3D都市モデルのオープンデータ「PLATEAU(プラトー)」を提供している。
また、東京都ではデジタルツイン実現プロジェクトが始動、2030年の実現を目指している。
デジタルツインは、製造業や建設業、スマートシティ等、従来から 3D データを利用していた領域で先行して活用が進んでいる。
デジタルツインの活用で、業務効率化や現場管理者のリモートワーク・働き方改革が進む。
デジタルツインのメリットは、次の5つが挙げられる。
・予防保全
機械の稼働状況を把握し故障予測を行うことで、ダウンタイムが縮小される。
・品質保証
試作や試験を繰り返し行えるため、品質向上が期待できる。
・コスト・リスク削減
サイバー空間で設計や工事の進捗管理が行えるため、開発・設計段階でのコストを削りやすくなる。
・販売効果・売上アップ
サイバー空間でデモを行えば、より多くの人に製品の接触機会を設けることが可能。
・アフターフォローの充実化
製品が顧客の手に渡った後も仮想センサーによってデータを取得し、適切なタイミングできめ細やかなアフターフォローを提供
※出典:国土交通省ウェブサイト(https://www.mlit.go.jp/toshi/tosiko/content/001463899.pdf)