地方整備局とは?
地方整備局とは、国土交通省の地方支分部局(出先機関)である。
東北・関東・北陸・中部・近畿・中国・四国・九州の8つの整備局がそれぞれの地域を管轄している。
河川や道路、港、空港、ダム、公園、そして下水道や市街地などを整備。
防災や災害発生時の迅速な対応による早期復旧も重要な業務だ。
また、公共事業に携わる建築会社や土木工事会社の入札や発注を行っている。
つまり地方整備局は、地域づくりを担う公的機関と言える。
地方整備局が行う業務内容は幅広いため、各整備局は数千人の職員がいる巨大組織である。
【地方整備局の仕事の流れ】
①企画
地域の声・ニーズを把握すること。
長期的な目で事業を企画し構想を練る必要がある。
②調査・計画
環境面・経済面などの視点を持って事業に必要な現地調査・施設設計を行う。
③用地取得
事業に必要な用地の取得、建物移転に関する交渉を行う。
地域の方へ事業概要を説明し、意見を集める。
④設計・積算
デザインや経済性・工法の選定・詳細設計を行い、工事費用を算出する。
⑤契約
入札等により工事業者を決定する。
⑥工事
設計通り行われているかの指導・監督を行う。
品質や安全の確保・関係機関との調整も行っている。
⑦完成・維持管理
工事が完成して終了ではなく、その後の維持管理も大切な業務である。
道路・河川・ダムなどの点検やメンテナンスを行う。
また、適切な利用のための許認可業務を行っている。