株式会社ライズ

  1. HOME
  2.  > 
  3. 建設業界用語
  4.  > 
  5. 遠隔臨場とは?
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

遠隔臨場とは?

遠隔臨場とは、直接現場に行かず、ウェアラブルカメラなどを利用してリモートで検査等を行うことである。
国交省では「段階確認」・「材料承認」・「立会」を行うとされている。
・段階確認:施工段階または施工途中で、発注者が出来形、品質、規格、数値等を確認すること。
・材料承認:工事で使用する材料が適切なものか、発注者が承認した後に使用すること。
・立会:発注者と請負側の双方が立ち会って、出来形、材料の検収、品質試験などを検査すること。
2020年度より国土交通省および厚生労働省が力を入れてきた。

土木建設業界での働き方改革に繋がるとして、急速に認知と活用が広がり始め、2020年度には全国で760件、2021年度には約1,800 件程度と普及が進んでいる。
2022年「建設現場における遠隔臨場に関する実施要領(案)」及び「建設現場の遠隔臨場に関する監督・検査実施要領(案)」が策定された。
2025年までに建設現場の生産性を2割向上させることを目指している。

遠隔臨場では、ウェアラブルカメラやネットワークカメラを活用している。
ウェアラブルカメラは、ヘルメット等に装着して使用する小型カメラでハンズフリー可能。
ネットワークカメラとは、インターネットに接続できるカメラで通常は固定して使用する。

現場と事務所をWeb会議システム等でつなぎ、映像を共有することでのメリットは大きい。
・移動のコストと時間の削減が可能
・人材育成
・安全性の向上
・人手不足解消
・リアルタイムで連携可能
結果として、土木建築業界の生産性向上につながっている。
また、新型コロナウイルスの感染予防対策として注目されている。

一方で、次の課題も残っている。
・機器導入のコストが発生する
・通信環境の確保が必要
・IT機器を扱う技術者の確保が必要
・プライバシーへの配慮を行わなければならない

とはいえ、遠隔臨場は本格的に試行がはじまり、建設現場においてその技術には熱い視線が注がれている。


※出典:青森河川国道事務所ホームページ(https://www.thr.mlit.go.jp/aomori/syutu/fujisaki/image/gyouji/21022enkaku/21022enkaku.html)
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加