ジブクレーンとは?
ジブクレーンとは、ジブ(肘=アーム)を持ったクレーンである。港湾埠頭、造船所などで主に使用されている最もポピュラーなクレーン。
ジブ先端の滑車に巻上用ワイヤロープを通して荷をつる構造だ。
ジブクレーンは、低床・塔形・クライミング式に分類される。
低床ジブクレーンは、さらに低床・ポスト形に分類される。
低床ジブクレーンは、旋回体を固定されたローラパスの上に据付けたもの。
主に埠頭や岸壁の荷役作業に使用される。
ポスト形ジブクレーンは、旋回体をポストで支え回りを旋回体が旋回する簡単な構造。
つり上げ荷重は小容量ものが多く、駅構内の荷の運搬や岸壁での荷役等に使用される。
塔形ジブクレーンは、さらに塔形・高脚・片脚に分類される。
塔形ジブクレーンは、高い塔形の構造物上に起伏するジブを設けたもの。
主に造船所の内装又は外装工事に使用されている。
高脚ジブクレーン・片脚ジブクレーンは、門形の架構上に旋回体を設けたもの。
主に埠頭や岸壁等での荷役作業に使用される。
クレーンの脚の間にトラックや貨車を引き入れられるため、占有面積は少なくてすむ。
主に埠頭や岸壁等での荷役作業に使用される
片側のレールを埠頭倉庫の屋上等に設置したものを片脚ジブクレーンと呼ぶ。
クライミング式ジブクレーンは、工事の進行状況に応じてマストを継ぎ足し、
旋回架構をせり上げることができる。
高層ビルや大型建造物の建設工事、ダムのコンクリート打設等に用いられている。
工事が終了すれば解体され、他の工事現場に移設して再び組み立てられる。
※出展:国土交通省(https://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/11/111208/04.pdf)