公共工事前払金保証事業会社とは?
公共工事前払金保証事業会社とは、公共工事の前払い金を保証する事業者のことである。公共工事前払金保証事業会社として登録されている事業者は以下3社である。
・北海道建設業信用保証株式会社
・東日本建設業保証株式会社
・西日本建設業保証株式会社
公共工事前払金保証事業会社の要件は、前払金保証事業法によって定められている。
要件を満たした事業者が、公共工事前払金保証事業会社として登録できる。
公共工事を受注した場合、建設業者は、発注者である国や地方公共団体に対し、工事前に代金の一部を、前払いで請求できる。
しかし、工事が中止となった場合、前払いで払った資金を発注者が回収できないリスクがある。
そのリスクを保証するのが、保証事業会社である。
保証事業会社は、建設業者が工事を続けられなくなった場合、発注者が払った前払い金を、発注者の代わりに負担する。
保証事業会社には、発注者から支払われた前払金が、工事に適切に使われているか監査することが義務づけられている。
前払金の使用用途は、受注した工事にかかる下請代金、材料費、労務費等の支払に限定されている。
必要に応じて、保証事業会社が現場を視察したり、関係書類を直接確認することもある。
※出典:国土交通省(https://www.mlit.go.jp/common/001089824.pdf)