土木学会認定土木技術者資格とは?
土木学会認定土木技術者資格とは、土木技術者資格認定制度である。土木分野に関する知識や、技術者としての能力を証明する資格である。
2001年に土木学会により、開始された。
土木学会認定土木技術者資格は4種類に分けられている。
土木学会が掲載する受験案内書によると、各資格で要求される能力は下記の通りである。
・特別上級土木技術者
専門分野で、豊富な知識と経験による幅広い見識を持っていること。
国を代表する技術者として土木業界や社会に貢献できる能力があること。
・上級土木技術者
複数の専門分野で、高い知識を持っていること。
または、少なくとも1つの専門分野で豊富な経験による見識を持っていること。
重要な課題解決においてリーダーとして任務を遂行できること。
・1級土木技術者
少なくとも1つの専門分野で、高い知識を持っていること。
自己の判断で任務を遂行できること。
・2級土木技術者
土木技術者として必要な基礎知識を持っていること。
与えられた任務を遂行できること。
上級土木技術者、1級土木技術者には、さらに2つのコースに分かれている。
コースAは、記述式問題と約25分の口頭試問で審査される。
コースAは、実務経験だけでなく、筆記試験の結果も含め総合的な能力の評価を重点としている。
コースBは、記述問題がなく、約25分の口頭試問と、約50分の口頭試問がある。
コースBは、実務経験に関する評価を重点としている。
各資格は、「書類審査」「筆記試験」「口頭試問」で審査される。
試験により、書類審査、口頭試問がないものもある。
書類審査で対象となるのは、受験資格の確認と、実務経験年数である。
「2級土木技術者」以外の試験では、受験の条件に実務経験年数が定められている。
各試験で必要な実務経験などが異なるため、注意が必要である。
また、資格は5年ごとに更新が必要である。
更新には、所定のCPD単位の取得が条件となる。