ミッシングリンク(高規格道路)とは?
高規格幹線道路等の未整備区間のことである。
■ミッシングリンク解消のメリット
ミッシングリンク解消は、次のようなメリットがあり、観光や物流にメリットがあるだけでなくCO2排出量削減の効果も期待できる。
【メリット】
・都市部の渋滞の解消
・移動時間の短縮
・環境負荷の低減
・道路が使えない場合(事故・災害・大規模修繕工事など)の代替経路の確保
■国土強靭化におけるミッシングリンク解消の位置づけ
2023年7月に閣議決定した国土強靭化基本計画の基本方針(5本柱)の中の、交通・通信・エネルギーなどのライフラインの強靭化として、「全国的な回廊ネットワーク」「日本中央回廊」の形成が挙げられている。
特に災害発生時は、復旧・復興のために、被災後1日以内に緊急車両の通行を確保する必要があることから、ミッシングリンクの早期解消は、国土強靭化の実現に寄与する。
(引用:国土強靱化基本計画|内閣官房ホームページ)
現在、ミッシングリンクは全国に約200区間存在しており、各地で工事が行われている。
例として関西圏では現在、阪神高速株式会社において次のルートの整備が進められている。
・大阪湾岸道路西伸部 (14.5㎞)… 2026年度開通予定
・淀川左岸線(2期) (4.4㎞) … 2032年度開通予定
・淀川左岸線延伸部 (8.7㎞)… 2032年度開通予定
(引用:阪神高速道路株式会社)