プロジェクトCDE(共通データ環境)とは?
Common :共通の
Data :情報・資料
Environment:環境
の略称で、プロジェクト関係者全員がプロジェクトに関する最新の図面や3Dモデル、スケジュールなどを共有・活用できるプラットフォームのことである。
■CDEの主な機能とメリット
【CDEの主な機能】
・図面や仕様書、契約書などの書類を一元管理できる
・BIM/CIMモデルの共有ができる
・CDE上でコミュニケーションがとれる
・承認プロセスをデジタル化できる
・アクセス制限の設定ができる
【メリット】
・プロジェクトに関わる情報がまとめられる
情報の伝達漏れを防ぐことができ、プロジェクトの進捗状況を可視化できる。
・品質が向上する
コミュニケーションが取りやすい環境が整うため、会社間の連携が円滑になり、品質が向上する。
・工期短縮が可能
正確な情報が関係各所に届くため、ミスや無駄な作業が減り、工期短縮につながる。
このようにCDEは、大規模プロジェクトを円滑に進めるための有効なツールである。
ただし、導入にはプロジェクトに参画する事業者がBIMを活用していることが推奨される。
国土交通省では、建築BIMモデルを作成するための支援事業※1を実施しており、この事業を活用するとBIMモデル作成費の支援を受けられる。
※1 建築BIM加速化事業
要件を満たす場合は、設計費及び建設工事費の補助を受けることができる。
(参考:国土交通省、建築BIM加速化事業、令和5年12月、001716006.pdf)
本事業を活用して、BIMを活用する事業者やCDEを使ったプロジェクトが増えていくことで、省力化・省人化につながることが見込まれる。