KiPLUS WAVYとは?
竹中工務店が開発した技術であり、波型鋼板を補剛材(山形鋼)とCLT*1で座屈補剛した耐震壁技術である。
木質建材を組み合わせることにより、遮音性・耐震性などの性能を補完することができる。
*1:CLTについて
CLT(Cross Laminated Timber)とは、木材の板を相互に繊維の方向を直行させて積層し、接着した木質建材。高い強度と安全性を持つ。
1.採用可能な建物
大規模建築物・高層ビル・耐震壁の設置場所に制限がある建物への採用が可能である。
2.耐震性
日本建設総合試験所において性能の確認がなされており、従来の波型鋼板耐震壁(WAVY)と同様の強度がある。
3.デザイン性
耐震壁を建物利用者の目につく場所にも使用できるため、木のぬくもりを感じられる空間デザインが可能となり、設計の自由度が向上する。
使用例としては、
・オフィスなどの執務空間
・居室の壁面
・建物の外周部
が挙げられる。
4.環境への配慮
木質建材を使用するメリットと同様、本技術を採用すると
・エネルギー効率の良い建築物の建造
・建築プロセスでのエネルギー消費量の削減
など、温室効果ガスの削減につながるため、大規模建築物や高層ビル建設においても持続可能な社会の実現に貢献できる。