施工管理技士とは?
施工管理を専門に行う技術者のことである。
施工管理技士には、1級・2級の2つの等級があり、資格を取得すると次の役割を担うことができる。
・1級施工管理技士
特定建設業の「営業所の専任技術者」や「監理技術者」
・2級施工管理技士
一般建設業の「営業所の専任技術者」や「主任技術者」
このように、工事現場に配置を求められる「主任技術者」や「監理技術者」、建設業の営業許可を受けるために必要な「専任技術者」になることができるため、需要が多い資格である。
■施工管理技士の種目
施工管理技士には、専門分野別に次の7種目がある。
・土木施工管理技士
・建築施工管理技士
・電気工事施工管理技士
・管工事施工管理技士
・造園施工管理技士
・建設機械施工管理技士
・電気通信工事施工管理技士
■施工管理技士の仕事内容
次の5つの管理業務を担当する。
① 工程管理…工期内に終わるよう、スケジュール管理する② 原価管理…利益がでるように工程を管理する
③ 安全管理…安全な作業環境の整備や点検を行う
④ 品質管理…設計図書通りに施工できているか点検・確認する
⑤ 環境管理…工事の際に発生する、騒音や振動に対する周辺環境への配慮、適切な措置を講じる
■施工管理技士の資格要件
施工管理技士の試験には、第一次検定と第二次検定がある。
受検資格は、令和6年度より次のように変更された。
(※ただし、令和10年までは経過措置期間のため、旧受検資格での受検も可能。)
【第一次検定】
受検年度末時点で、1級は19歳以上、2級は17歳以上であれば受検が可能である。
【第二次検定】
第一次検定合格後、一定期間の実務経験を有すると受検可能になる。
実務経験は、原則、検定資格に対応した建設業種に該当するものでなければならない。
(参考:001707687.pdf (mlit.go.jp))
また、受検する種目によって試験機関が異なるため、詳細はそれぞれの機関から出されている情報を確認する必要がある。
*1:技術検定 | 一般財団法人 全国建設研修センター (jctc.jp)
*2:建築・電気工事施工管理技術検定 | 一般財団法人建設業振興基金 試験研修本部 (fcip-shiken.jp)
*3:1・2級建設機械施工管理技術検定試験 (jcmanet-shiken.jp)