玉掛作業者とは?
労働安全衛生法に基づく国家資格で、クレーンのフックに荷物を掛け・外しする作業(=玉掛け作業)を安全に行うための教育を修了し認定を受けた者のことである。
資格更新の必要はないが、安全衛生法において概ね5年ほどで再講習を受けることが望ましいとされている。
■玉掛け作業に必要な資格
18歳以上であれば受講・取得が可能で、吊り上げ荷重の重さで必要な資格が異なる。
それぞれの資格と必要な講習等は次のとおりである。
・吊り上げ荷重が1トン以上…玉掛け技能講習
・吊り上げ荷重が1トン未満…玉掛け特別教育
1.玉掛け技能講習
実施場所:全国各地のクレーン教習所や都道府県労働基準協会連合会で実施
講習時間:学科11時間 、 実技7時間 (計3日間)
所有している資格や実務経験によって講習の免除がある。
修了試験:あり(筆記試験+実技試験)
講習費用(目安):2万円台
2.玉掛け特別教育
実施場所:全国各地のクレーン教習所や企業事業所で実施
講習時間:学科5時間 、 実技4時間 (計2日間)
修了試験:なし
講習費用(目安):1万円台
■玉掛作業者の業務
荷物の大きさや形・重量・現場の状況に応じて、適切に玉掛けの用具・方法を選択し、クレーンオペレーター(クレーンの操縦士)と連携して、吊り具の取りつけや取り外し、荷物の固定、クレーン誘導、荷物のバランス確認や安全確認、操縦士へ合図を送る。
クレーンの知識(種類・特徴など)が必要であるため、クレーン資格も併せて取得しておくとよりスムーズに作業を遂行できる。