自衛消防技術試験とは?
東京都火災予防条例に基づく資格試験で、一定規模以上の防火対象物における自衛消防活動を担う中核要員を認定するための試験である。
試験に合格すると自衛消防技術認定証が交付される。
■自衛消防技術認定証の取得が必要なケース
次の業務に従事する者は、自衛消防技術認定証の取得が必要である。
①自衛消防活動中核要員として自衛消防活動に従事する者
②東京都内の防災センターで、操作盤の監視や操作を行う者
③地下駅舎で、自衛消防組織の長又はこれに準ずる者
■自衛消防技術試験について
毎月2~4回実施され、消防隊の消火活動を支援できる人材(=自衛消防中核要員)を育成することを目的としている。
・受験資格 … 特になし。誰でも受験可能
・試験内容 … 筆記試験と実技試験
■自衛消防中核要員の業務
自衛消防中核要員の業務には、火災発生時の初期活動と日頃から行う点検業務がある。
①火災発生後、消防隊が到着するまでの間、消防計画に基づき初期活動を行う。(例:避難誘導、初期消火、現場確認、119番通報、応急救護、指揮など)
②消防隊の活動に協力し、被害の軽減に努める。
③各種消防用設備等の監視や維持管理を行う。
■自衛消防中核要員の配置義務について
自衛消防中核要員の配置は、火災予防条例において一定規模以上の建物や事業所において義務付けられている。
配置責任は防火対象物の管理権原者にあるため、管理権原者が1の場合は単独で配置、管理権原者が複数の場合は共同で配置しなければならない。
(参考)一定規模以上の防火対象物について:
https://tokyobm.tacwebadmin.com/upload/tokyobm/menu/chukaku.pdf