応急危険度判定士とは?
大規模地震発生時、市町村または都道府県知事の要請により、応急危険度判定を行い、情報提供を行うボランティアである。
■応急危険度判定について
応急危険度判定は、建物が使用可能かどうかを判定するために行われ、市区町村の宣言後に実施される。
判定員は、判定作業時には、腕章及びボランティア登録証、身分証明証を携帯する必要がある。
1.判定作業について
判定作業は、応急危険度判定士が2人1組となり、全国統一基準の調査表を用いて外観からの目視によって行う。
2.判定結果
判定ステッカーを用いて、結果に応じたステッカーを建物の入り口など、見やすい場所に表示し、建物の危険度を表す。
3.判定ステッカーの種類
判定結果は3段階に分かれており、ステッカーの色で建物の危険度がわかるようになっている。
・危険(赤色)
立ち入ることが危険なため、立ち入る必要がある場合は応急措置を行った後に行う。
・要注意(黄色)
立ち入りの際は十分に注意する必要がある。応急的に補強する場合は、専門家へ相談が必要である。
・調査済(緑色)
被災頻度が小さい建物に表示され、使用可能である。
■応急危険度判定士として活動するには
認定講習会の受講者が知事に申請し、認定を受けると応急危険度判定士として活動することができる。
認定証の有効期限は5年間で、更新には所定の手続きが必要である。
受講資格・活動地域については、在住の都道府県によって異なっており、東京都においては次のように定められている。
【受講資格(東京都)】
・建築士(一級 / 二級 / 木造)
・建築施工管理技士(一級 / 二級)
・上記の資格を保有しており、東京都に在住または在勤している者
(参考:東京都防災ボランティア制度に基づく被災建築物応急危険度判定制度について | 東京都都市整備局)