電気工事士とは?
電気設備の設定や修理、保守などを行う専門職のことで、電気工事士法に定められている国家資格である。■電気工事士の種類
電気工事には、第一種電気工事士と第二種電気工事士の2つの種類がある。
1.第一種電気工事士
【特徴】
・最大500kW未満の自家用電気工作物を取り扱うことができる。
・5年ごとに講習の受講と更新手続きが必要。
【対象設備】
・大規模施設から一般家庭など、幅広い規模の建物の電気設備工事が可能。
2.第二種電気工事士
【特徴】
・600V以下で受電する一般用電気工作物を取り扱うことができる。
・資格に有効期限がなく、更新手続きが不要。
【対象設備】
・一般家庭や小規模の商業施設の電気設備工事が可能。主に、家庭内の電気配線や照明器具の設置などを担当する。
■電気工事士の仕事内容
電気工事士が請け負う工事は、建築電気工事と鉄道電気工事の2つがある。
1.建築電気工事
建物の屋内外の電気設備設計や施工、電気設備の点検・メンテナンスを行う。
具体的には、外線配線工事・屋内配線工事・冷暖房設備工事・ビル管理などの業務が該当する。
2.鉄道電気工事
電車の運行のために必要な電気設備の点検やメンテナンスを行う。
具体的には、架線の張り替えや信号システム工事、駅の電気設備点検・修理などの業務が該当する。
■電気工事士の資格取得方法
第一種電気工事士・第二種電気工事士ともに受験資格はなく、誰でも受験することが可能である。
試験には学科試験と技能試験があり、第一種電気工事士は第二種電気工事士と比べ高度な知識と技術が問われる。
また、第一種電気工事士は技能試験合格後、免状を受ける際に実務経験(基本的には5年、学歴など条件を満たせば3年)が必要である。