建築士とは?
建物の設計や施工監理を行う専門職である。建築士の資格には「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」が3つの種類がある。
一級建築士の上位資格には「構造設計一級建築士」「設備設計一級建築士」があり、これらの取得には、それぞれ一級建築士としての実務経験(5年以上)と既定の講習を修了することが義務づけられている。
■建築士の受験資格要件および免許登録要件
2020年の建築士法改正に伴い、受験時の資格要件が緩和された。
大学、短期大学、高等専門学校などにおいて、指定科目を履修し、卒業した場合は、実務経験がなくても受験が可能となった。
実務経験は、免許登録時の要件として求められ、必要な実務経験年数は学歴と受験する資格によって次のように定められている。
(出典:国土交通省|https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/content/001314965.pdf)
■建築士の主な職務
建築士の職務には、次の3つがある。
① 設計業務
② 工事監理業務
③ その他の業務
① 設計業務
建物のコンセプトから細部の仕様決定まで、幅広い作業が含まれており、設計業務には、意匠設計・構造設計・設備設計の3つの分野がある。
・意匠設計:建物のデザインを担当。コンセプト作りや全体の設計マネジメントを行う。
・構造設計:建物の耐久性を検証する。
・設備設計:建物内部の設備(照明・給排水・空調など)を検討する。
② 工事監理業務
施工が設計図通りになされているか目視で確認する。
工事監理報告書を作成し、建築主に報告する。
③ その他の業務
建設許可などの行政手続き、建築物に関する調査鑑定、コンサルティングなどの業務を行う。