エネルギー消費性能(BEI)とは?
Building Energy Indexの略称で、建物のエネルギー消費効率を示す指標のことである。Building=建物
Energy=エネルギー
Index=指標
■BEIの算出方法
BEI値は次の式で算出され、計算には算定プログラムを使用する。
BEI=設計一次エネルギー消費量÷基準一次エネルギー消費量
・一次エネルギー消費量とは
「建物内で使用するエネルギーの総量」から「建物設備で生産するエネルギー」を除いたエネルギーのことである。
建物内で使用するエネルギーの総量は、空調、換気、照明、給湯、昇降機(エレベーター)、その他家電などの消費エネルギーの合計となる。
(出典:エネルギー消費性能 | ラベル項目の解説|建築物省エネ法に基づく建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表⽰制度|国土交通省 (mlit.go.jp))
・設計一次エネルギー消費量とは
設計した建物の省エネ効果(建材や設備など)を考慮した、一次エネルギー消費量のことである。
・基準一次エネルギー消費量とは
モデル建物の一次エネルギー消費量のこと。
モデル建物は、事務所・ビジネスホテル・総合病院など建築用途別に15種類が設定されており、その仕様は省エネ基準に準拠している。
■省エネ性能とBEI値について
BEI値が小さいほど省エネ性能が高いことを表す。BEI値と該当基準は次のとおりである。
BEI≦1.0 省エネ基準
BEI≦0.9 誘導基準
BEI≦0.8 ZEH基準
また、BEI値はBELS(省エネルギー性能を評価・表示する制度)にも活用されている。
BELSは星の数で省エネルギー性能を表し、その基準は省エネ設備がない住宅、省エネ設備がある住宅・非住宅によって異なる。
まとめると、該当基準とBELS評価・BEI値は下表の通りとなる。