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機械式定着鉄筋とは?

鉄筋コンクリート構造物における鉄筋の端部に定着板などの定着体を、機械的に取り付けたもののことである。

■機械式定着鉄筋普及の背景
従来、鉄筋の定着にはフックが用いられていたが、次の3つの問題があり、鉄筋コンクリート構造物の配筋作業が困難となっていた
・高密度に配筋する箇所(狭あい箇所や鉄筋が交差する箇所)において、施工しにくい
・熟練鉄筋工の不足
・鉄筋組立時の負担が大きい

これらの問題を解決するため、機械式鉄筋定着工法が開発され、現在では、多くの工事現場でせん断補強鉄筋・主鉄筋・中間帯鉄筋などに標準的に使用されている。

■機械式定着鉄筋のメリット
①施工の効率化
従来のフックより短い定着体で高い引張強度を確保できるため、鉄筋の配置が自由になり、施工を効率よく行える。そのため、施工時間の短縮が期待できる。

②耐震性能の向上
鉄筋の引張強度やせん断強度を向上させるため、地震などの外力に対する耐久性が高まり、建物の安全性が向上する。

③品質の安定化
鉄筋と定着体を機械的に定着させるため、施工品質が安定しやすい。
これにより、施工の信頼性が高まり、構造物の品質が向上する。

④コスト削減
鉄筋の使用量の減少と施工手順の簡略化により、材料費の削減と労務費の削減が可能となる。

■機械式鉄筋定着工法の種類
土木工法には以下の種類があり、用途や施工条件に応じて使い分けられている。
①Tヘッド工法
②Head-bar工法
③プレートフック・プレートナット工法
④タフヘッド工法
⑤フリップバー工法
⑥スクリュープレート工法


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