株式会社ライズ

  1. HOME
  2.  > 
  3. 建設業界用語
  4.  > 
  5. 型枠一本締め工法とは?
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

型枠一本締め工法とは?

手作業が多く、従事者の身体的負担の多い型枠工事を省力化するために開発された新工法である。本工法は国土交通省が運用しているNETIS(新技術情報提供システム)にも登録申請され、公共工事の省力化・人件費の抑制の一助となることが期待されている。

1.使用部材について
従来工法は鋼製パイプ2本とフォームタイで構成されているが、型枠一本締め工法では新型アルミパイプ・パイプジョイント・新型フォームタイで構成されている。
パイプの素材がアルミ製になることでパイプ1本あたりの重量が40%軽量化され、使用本数も半分となり、少ない部材の搬入で工事が可能となる。

【各部材の特徴】
①新型アルミパイプ(サイズ:長辺60㎜、短辺48.6㎜)
型枠の縦桟の規格に合わせて作られているため、スラブ型枠の縦桟としても利用できる。

②パイプジョイント
新型アルミパイプにかぶせやすいU字型の形状。

③新型フォームタイ
ロの字形状で、外側の新型座金が取りつけ作業時に回転し、固定作業ができる。

2.施工の流れ
①新型フォームタイをセパレータとPコンで固定する。
②設置した新型フォームタイに新型アルミパイプを設置。
③アルミパイプのつなぎ目に正面からパイプジョイントをかぶせる。
④新型フォームタイを締める。

3.本工法の導入メリット
本工法は、作業面、コスト面、安全面それぞれに以下のメリットがある。
・使用する部材量が減少することにより、運搬作業量が軽減される。
・新型アルミパイプが軽いため、型枠大工の身体的負担が軽減される。
・フォームタイの下のボルトで新型アルミパイプを支えることができるため、両手を使ってフォームタイの締め付けや取り外し作業ができる。そのため、施工時・解体時ともに安全に安定した作業が効率よく行える。
・作業の効率化・省力化によって、型枠の組み立て・解体の労務費が従来と比べ20%削減し、型枠工事全体の費用を抑えることが可能。
・同一現場で型枠の転用回数が多くなるほど、コストメリットは大きくなる。

4.環境への影響
本工法は、工期の短縮や廃棄物の削減により、環境への影響を軽減できる。
また、従来の方法と比べ、少ない部材で作業できるため、部材運搬時に発生するCO2を削減することができる。

(参考)鹿島公式チャンネル「型枠一本締め工法 紹介映像」
 https://www.youtube.com/watch?v=j0M3WOtcO7g


article_202307-3-04.jpg
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加