設計審査会(工事着手前)とは?
工事準備期間中に発注者と受注者間で、工事工程(クリティカルパス)の共有と照合(クロスチェック)を行い、工事の設計と計画が適切であるか確認する会議である。■審査内容
・クリティカルパスの共有とクロスチェックを行い、クロスチェックの際に問題点が確認された場合、その要因を精査する。(ただし、単発の作業や応急作業が中心となる工事は、クリティカルパスの共有とクロスチェックの実施は対象外。)
・受注者/発注者間で協議資料作成の役割分担を協議する。
■設計審査会の出席者
・発注者側 …(技)副所長、工務課長、主任監督員 等
・受注者側 …現場代理人、監理技術者 等
■審査会開催後
・会議の場で議事録を作成し、受注者・発注者双方が議事録を保持する。
(議事録には、クロスチェックの際に確認された工程の差異やその要因についても反映させる。)
・審査会の内容や結果は、以下の担当者へ議事録とともに報告する。
①中央政府の各省庁が管理する工事(本官工事)
担当者:本局工事担当課長
②地方自治体や特定の公的機関が管理する工事(分任官工事)
担当者:事務所長
クロスチェックの結果、設計変更が必要であることが確認された場合も同様に、担当者へ会議内容を報告して設計変更の採否の決定を仰ぎ、速やかに設計変更の採否を受注者に伝える。
■その他
・ペーパーレス化に努める
審議会の運営はタブレット端末やプロジェクター等の使用や、Web会議を開催するなど、紙資料を減らすことに努め、書類の簡素化を図る。
・特記仕様書に「設計審査会の設置」の条項を明記する
審査会対象工事は、特記仕様書に明記する必要がある。