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勤務間インターバル制度とは?

労働者の健康と生活の質を向上させるための労働時間管理の仕組みのことである。

この制度は、労働者が勤務を終えてから次の勤務を開始するまでの休息時間を一定の時間以上確保することを義務付けている。例えば、勤務終了後から次の勤務開始までに11時間のインターバルを設けるなどの具体的な時間基準が設定される。

■制度の目的と背景
勤務間インターバル制度は、長時間労働による過労を防ぎ、労働者の心身の健康を守ることを目的としている。
過労は健康問題を引き起こすリスクが高く、さらに労働生産性の低下や労働者のモチベーションの低下にも繋がるため、勤務外の時間を適切に確保することで、労働者が十分な休息を取り、次の勤務に備えることができるようになる。

本制度は、労働時間等の設定の改善に関する特別措置法(労働時間等設定改善法)の改正に伴い、2019年4月から企業に対して導入の努力義務が課されているが、普及が進んでおらず、多くの企業が実施していない。
その理由として、この制度の認知度が低いことや、業種や業態によっては制度の導入が難しいことなどが挙げられている。
そのため、厚生労働省は2021年7月に勤務間インターバル制度の周知のための数値目標を設定した。

① 2025年までに勤務間インターバル制度を知らない企業割合を5%未満にする。
② 2025年までに勤務間インターバル制度を導入している企業割合を15%以上にする。

上記の目標を達成するため、導入率の低い中小企業に対し、導入を推進する取り組みを実行するとしている。



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