インフラ長寿命化計画とは?
インフラ設備のメンテナンスシステムを構築・継続・発展させるための行動計画のことである。本計画は、インフラ老朽化対策の推進に関する関係省庁連絡会議で取りまとめられた基本計画「インフラ長寿化基本計画」に基づき、各関係府省庁において策定されている。現在は、第二次インフラ長寿命化計画(令和3年度~令和7年度)が施行されている。
インフラ長寿化計画の目的・対象・計画の概要
■目的
・持続可能なメンテナンスシステムの構築
・予防保全することで、施設メンテナンスに係るコストを縮減・平準化を図る
・メンテナンス産業の育成とインフラビジネスの競争力強化
■対象施設
関係各省庁が安全性や経済性・重要性の観点から必要性を認めた施設
■計画の概要
対象施設の現状と抱える課題、中長期的な維持管理・更新等に係るコストを踏まえ、以下の9つの方面に関して必要性が高い取組を具体的に策定している。
1. 点検・診断: 定期的な点検・診断結果を記録し、現状を把握する
2. 修繕・更新: 効率的な修繕・更新を行う
3. 基準類の整備: 地域の実情に応じた整備、新たな技術や知見の基準への反映など
4. 情報基盤の整備と活用: 施設状況に関する情報等を電子化して情報を蓄積し、活用する
5. 個別施設計画の策定: 施設ごとのメンテナンスサイクルを策定し、実施する
6. 新技術の開発・導入: 非破壊検査技術やロボットなどの新技術の開発や積極的な活用など
7. 予算管理: 設備の維持管理・更新コストの縮減、平準化など
8. 体制の構築: 技術者の確保と育成など
9. 法令等の整備: 法令等における責務の明確化など
これらの取組は、進捗状況や情報や知見の蓄積状況等によって適宜、計画の更新や取組の継続が行われている。