LRT(エル・アール・ティー)とは?
Light Rail Transitの略称で、道路に設けたレールを使って輸送を行うシステムのことである。
Light:軽量・容易な
Rail :鉄道
Transit:輸送・運搬・乗り継ぎ
鉄道と比べ車両や軌道が軽量であることや駅の造りが簡易的なもので済むため、導入コストが抑えられるという特徴がある。
近年、道路交通を補う交通システムとして注目されており、その理由は4つである。
〈LRTが注目されている理由〉
① 正確な時間で多くの人や物を輸送できる
専用の軌道を走行するため、渋滞の心配がないことと、従来の路面電車よりも大きい車両を用いるため多くの人や物を輸送することができる。
② 乗り降りがしやすい車両を使用
使用する車両が低床式であるため、段差が小さく、車いすやベビーカーでの乗り降りがしやすい構造となっている。
③ CO2排出量を軽減できる
自動車やバスに比べてCO2排出量が少ないため、環境負荷の軽減に貢献できる。
④ 地域住民の利便性アップが期待できる
他の公共交通機関と連携させやすいため、地域住民の利便性をアップさせることができる。
このように、LRTで環境に優しい交通ネットワークを構築することができる。
国内では、富山県と栃木県で導入されており、地方都市が抱える自動車依存の問題解消の一助となっている。