自動化施工システム「A4CSEL 」(クワッドアクセル)とは?
自動化施工システム「A4CSEL 」(クワッドアクセル)とは、鹿島建設株式会社が開発した建設機械の自動運転を核とした世界初の次世代建設生産システムのことである。英語表記は(Automated / Autonomous / Advanced / Accelerated Construction system for Safety , Efficiency , and Liability)だ。
2015年の五ケ山ダムで初めて導入して以来、最盛期には5機種20数台の自動化建設機械が連携して堤体打設を行っている。建設業界で課題とされている「人手不足・熟練労働者不足への対応」、「生産性向上」、「労働災害撲滅」を抜本的に解決するため、「個別の作業のICT化」でなく、「生産プロセスの劇的な変革」に取り組み「建設現場の工場化」を目指している。
◾️「A4CSEL 」の技術
・ 汎用の建設機械を自動化改造する技術
・熟練技能者の操作データを基にAI手法をとり入れ、作業条件、状況に応じた自動運転技術
・多数の機械を連携させ最も生産性の高い施工計画で稼働させる施工マネジメント技術
上記の3つの技術により、機械の配置や作業順序などが最適化された計画を自動で作成し、まるで工場のように全ての機械が連携しながら自律・自動運転で工事を行うことができるようになる。
◾️「A4CSEL 」の事業内容
・「A4CSEL for Dam」
・「A4CSEL for Tunnel 」
・「A4CSEL for Space」
A4CSELで培った自動化技術を、山岳トンネルの掘削工事や宇宙開発の分野でも活用しようと研究が進められている。